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19世紀初めの開拓時代に北米で生まれたツーバイフォーは、限られた資材で頑丈な家を建てることができる工法として知られています。枠材と面材とが一体になった面で支える構造で耐久性に優れていることから人気が高く、安全で快適と評判です。

平成18年4月24日に「三次元振動実験」を行いました。
加震中の実験建物

この実験では、阪神・淡路大震災時に神戸海洋気象台で記録された地震波を、データに基づいて三次元的(横〈X・Y〉方向と縦〈Z〉方向の揺れ)に忠実に再現しました。神戸海洋気象台で記録された地動加速度(※1)である818gal(※2)(阪神・淡路大震災における最大地動加速度)で加振したこの実験で、3階建てツーバイフォー住宅はほとんど損傷もなく、優れた耐震性能を説明しました。

さらに続けて、大きな余震を想定して、記憶に新しい新潟県中越地震の際、越後川口で観測された地震波(2,036gal)を実験建物に加振しましたが、もちろん倒壊等には至らず、高い安全性が確認されました。

●壁の強さ
上記は木造の壁の強さを表しています。普通の壁の強さを0.5とすると、在来工法で最も多く使用されている片筋かいの入った壁の強さは2.5程度、2×4工法の壁の強さは4.5になっています。つまり、在来工法は慎重に筋かいなどを配置する必要があり、2×4工法は壁を作るだけで強い建物になるという工法上の違いがあります。
●在来工法が耐震性を高めるには
耐力壁の増加、つまり筋かいを入れた壁を増やすことが必要です。筋かいが増えることで、接合部に付ける金物の種類や数も多くなり、取り付けの手間やコストがかかります。また、接合部の施工が悪いと将来、きしみや傾きなどの欠陥が表面化する可能性があります。
よって、安定した品質を作り出すため、在来工法も2×4工法の面構造を取り入れた剛性床や集成材を活用しています。ただ、工法が複雑なため大工や職人の習熟度合いによって仕上がりや耐久性に差が出てしまうこともあります。

ツーバイフォー住宅の場合、火の通り道となる床や壁の枠組材などが、ファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断。上階へ火が燃え広がるのをくい止めます。また床根太、枠組材などが一定間隔で組まれている床や壁の内部構造は、防火区域がいくつもつくられているのと同じ状態です。この一つひとつの区画によって火の進行はさらに遅くなります。
このように、火災時に防火被覆(せっこうボード)が万一突破されても2重3重の防火機能をもつ「ファイヤーストップ構造」によって、ツーバイフォー住宅は初期消火の可能性が高く、火災時の被害を最小限に抑えます。

ツーバイフォー工法では、すべての天井や壁の内側全面に、厚さ12.5mm以上の石こうボードが貼られています。石こうボードの中には約21%の結晶水が含まれていて、炎があたると熱分解を起こして約20分もの間、水蒸気を放出するという優れた特性を発揮します。このため火災が発生しても、天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくく、構造材が着火温度(約206℃)に達するまでの時間を大きく遅らせることができます。また、床・壁の内部に埋め込まれる断熱材も、火災時の熱が構造材に伝わりにくくし、石こうボードとともに木材の発火を遅らせます。これによりツーバイフォー住宅の耐火性は、さらに高くなっています。

ある程度の太さや厚さがある(断面が大きい)木材は、燃えると表層部が炭化して、火の進行がストップ。中心部は燃え残って強度を保ちます。それに対して、鉄は550度を超えると急速に柔らかくなり、強度が大幅に低下します。
住宅の場合、骨組みが崩れ落ちてしまいます。


このように2X4工法の住宅は、火が回りにくく、火災時の延焼や被害を最小限に抑えることができるため、火災保険料が在来工法に比べると、負担が半分ほどになります。
| 保険期間 | 省令準耐火構造非該当 | 省令準耐火構造該当 |
| 1年 | 約60,000円 | 約30,000円 |
| 35年 | 約1,500,000円 | 約600,000円 |